ワインの登場する映画!人生の深みに酔いしれよう part2(お正月にも)

ワインの登場する映画!人生の深みに酔いしれよう part2(お正月にも)

こんにちわ!まのやすです!

年越しそばは大みそかのいつに食べるのが正解なんでしょうね?

ぼくはだいたい21時頃に食べます

あなたはいつ頃ですか?

前回と引き続きワインが主役の映画のお話しをします

映画でワインを楽しもう

アマゾンプライムでも配信されてるものもありますので気になればぜひチェックしてみてください

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本題に入ります

かつては

「ワインといえばフランス産」と、昔の人々は信じていました。

現代に生きる私たちは、手軽に買えるチリ産やオーストラリア産のワインにも良質なものがあることを知っています。

いわゆる「ニューワールド」と呼ばれるワインが流行る前、ワイン界に激震をもたらした一大事件がありました――

「パリ・テイスティング事件」です。

本記事では、「パリ・テイスティング事件」をもとにした映画

『ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡』について、映画に登場するワインとともにご紹介します。

■『ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡』2008年


ワイン界に激震をもたらした「パリ・テイスティング事件」をベースにした映画が、本作です。

日本では残念ながら劇場未公開で、DVDのみリリースされました。

出演者はハリー・ポッターシリーズで有名なアラン・リックマンや、スタートレックのクリス・パインなど、一流俳優がそろっています。

ワイン史の産業革命に値する一大事件を、わかりやすくコメディタッチで描く内容となっています。

ワインに詳しくない方にもおすすめの1作です。

■「パリ・テイスティング事件」とは?


1976年、カリフォルニアワインのすばらしさを広めたかったスティーブン・スパリュアは、自身が推薦するワインを、フランスの著名なシャトーワインと比較させました。

ワイン品評会を開き、審査員たちにブランドテイスティングをさせて(ワインの銘柄を隠しテイスティングすること)、どのワインが一番おいしいか、順位づけをさせたのです。


当時、「おいしいワインはフランス産のみである」と強固に信じられていました。

カリフォルニアワインは格下で無名であり、さらに審査員は全員フランス人でした。

誰もが、フランス産が1位に選ばれると予想しました。

しかし、結果は赤・白の両方でカリフォルニアワインが1位という、驚天動地のものでした。

さらに驚くべきは、フランス産として比較したワインに、ボルドーの5大シャトーや、ブルゴーニュのグランクリュが含まれていたことです。

今でもびっくりするような結果内容ですが、「ワインはフランス産」と限定していた当時の人々には、計り知れない衝撃だったことでしょう。


事件は「パリスの審判」として米国TIME誌に掲載され、ワイン業界は世界中で衝撃を受けます。

フランス産以外でも、高品質のワインを作ることができる――これまでの価値観や伝統をくつがえす、それは晴天の霹靂でした。

かくして、カリフォルニアワインは世界的に有名になり、「ニューワールド」と呼ばれる各地のワインが、現在のように注目されるようになったのです。


また、1976年に実際に起きたこの事件を記念して、スミソニアン博物館には白ワインで1位になったシャトー・モンテレーナと、赤ワインのスタグスリープ・ワインセラーズのボトルが飾られています。

「パリ・テイスティング事件」はそれほどにインパクトのある、ワイン史における産業革命的な出来事だったのです。

■映画に登場するワイン


実際にテイスティングに使われたワインをご紹介します。

テイスティングイベントを主催したスティーブン・スパリュアは、これほどの大騒ぎになるとは思っていなかったため、自分が良いと思ったカリフォルニア産ワインを適当に選んでいたそうです。

用意されたのは、フランスとカリフォルニアの赤白ワインが10本ずつでした。

下記のブランド名をご覧いただくと、フランス産ワインがいかに豪華なものだったか、お分かりいただけると思います。

<白ワイン シャルドネ10本>
フランス
・ムルソー・シャルム / ルーロ 1973年
・ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ / ジョセフ・ドルーアン 1973年
・バタール・モンラッシェ / ラモネ・プルドン 1973年
・ピュリニー・モンラッシ / ドメーヌ・ルフレーヴ 1972年

カリフォルニア
・シャトー・モンテレーナ 1973年
・シャローン・ヴィンヤード 1974年
・スプリング・マウンテン 1973年
・フリーマーク・アベイ 1972年
・ヴィーダー・クレスト 1972年
・デイヴィッド・ブルース 1973年

<赤ワイン カベルネ・ソーヴィニヨン10本>
フランス
・ムートン・ロートシルト 1970年 (1級)
・オー・ブリオン 1970年 (1級)
・モンローズ 1970年 (2級)
・レオヴィル・ラス・カーズ 1971年 (2級)

カリフォルニア
・スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ 1973年
・リッジ・モンテ・ベロ 1971年
・マヤカマス 1971年
・クロ・デュ・ヴァル 1972年
・ハイツ・マーサズ・ヴィンヤード 1970年
・フリーマーク・アビー 1969年

<シャトー・モンテレーナシャルドネ ナパヴァレー>
上記のなかですと、「シャトー・モンテレーナシャルドネ2017」が1万円程度で購入できます。

辛口のミディアムボディで、柑橘系の香りに洋梨のニュアンスがあり、洗練された味わいです。

流行に迎合せず、パリ・テイスティング事件当時からのスタイルを守り続ける、良質なワインです。

■おわりに


最後に、この映画の見どころとして、うつくしく雄大なぶどう畑を追加いたします。

一面のぶどう畑が、カリフォルニアのまぶしい太陽を瑞々しく浴び、乾燥した大地の上にどこまでも広がる様子が空撮されています。

映画の題材となったシャトー・モンテレーナのシャルドネを手に、ワイン畑を眺め、ワイン史に楽しく触れてみる――優雅なひと時をおすすめいたします。

ワインのおともにはぜひよいお肉をおすすめします


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