ワインの値段が憎い(事実)そして加筆

ワインの値段が憎い(事実)そして加筆

前回は「転売」などと言う言葉を使ってしまいました。

でも味以上に気になる部分が「値段」です。

今回はちょっと現実的なところに着目してお届けします。

香り表現や歴史のエピソードなど、

ワインの味わい、香りついての話は少しロマンティックかつリリックな表現になることが多いのですが、「値段」こちらはとにかく現実的。

ワイン愛好家、ワイン通にとってはかなり切実なテーマですよね。

ここ20年でワインの値段、特に有名なワインの価格は軒並み上昇傾向にあります。

ところで

『すごく高いワインと安いワイン、その値段の差はいったい何?』

という誰もが不思議に思うでしょう。

ロマネ・コンティとコンビニのワインの価格差

同じ1本のワインで、ここまで価格に差が出る理由は、、、

ぶっちゃければ

100万円のワインも500円のワインもほぼ同じ、、、

ってわけでもないのです。

原材料であるブドウにかける人件費であったり広告宣伝費

などがワインの値段をぶち上げている元凶であります。

「シンデレラワイン」という言葉を聞いたことがあると思います。

また

「シャンパン」と呼ばれるシャンパーニュ地方の発泡性のあるワイン

それらは極めて工業的な側面が強いものだと言えます。

マーケティングを駆使して作られた「イメージの飲み物」です。

ワインの値段の決め方

ワインの値段に違いがある理由は、1つではありません。ワインの値段を決める要素は、以下のように複数あげられます。

・ブランド(インポーター)
・原料となるブドウの価格や種類
・ワインの製造方法(設備費)
・生産量(少ないか多いか)

もちろん、ワイナリーが長年努力して築き上げてきたブランドイメージも値段を決める要因ではあるのですが、それだけではありません。有名で実力があってもリーズナブルなワインも取り扱うところも少なくないんです

たとえば、さきほど話しをしました「シャンパーニュ」

厳しい条件と管理のもと世に出されるシャンパーニュは、ブランド化の大成功例ですよね。

同じ製法による他のスパークリングワインと比べると、高い価格で販売されています。

原料となるブドウや製造方法といった直接的な要素も、大きくワインの価値を左右させます。

果実の選別

ブドウについての重要なポイントは、いくつかあります。まず1つめは、ブドウの木1本から収穫できるブドウの量(収量)です。実を間引いたブドウの木は、一粒一粒に栄養がしっかり行きわたり、味や香りが凝縮したブドウが実りますが、実が成り放題になっている木は、味や香りが薄れます。

多ければいいってもんじゃなく少ないほうがいいんです

果実の選別を極端に行ったワインがおなじみカサーレ・ヴェッキオです

大ヒットアイテムですよね

高いワインはおいしい?

値段が高いワインのポイントに当てはまるのが、当たり年で人気の造り手のヴィンテージワインで長期熟成されたものです。

数も少なくて、長期熟成で味わいに深みが出た当たり年のヴィンテージワインは高額ですが、実は値段が高く熟成期間が長ければ美味しいワイン、とも断言できないのがなやましいところです

ワインには大きく分けて長期熟成に適したものと、早飲みに適したものがあります。醸造してから早いうちに飲んでしまうほうが美味しいワインは、長期熟成するとかえって美味しくなくなってしまいます

早のみで有名なのがボージョレ・ヌーボーですね

今年はどうでしたか?

また、長期熟成に適したものにも「ピーク」があり、あまりに長く熟成させすぎても駄目です

長期熟成タイプのピークは、よいもので赤ワインで30年前後まで、白ワインで20年前後までかなと思います。50年熟成に耐えられる貴腐ワインもありますが極稀です。

当たり年のヴィンテージワインは年々売れていくため、長期熟成と希少性が増していき、価格もどんどん高くなっていきます。

しかし長期熟成すると、ワインのクセ(渋みや香り)が出てくるので、万人受けするわけではありません。人によっては魅力的な味わいのクセも、ワインを普段飲まない方からすると口に合わないと思われることもあるかもしれません。

だからこそ「値段の高いワインだから美味しい」とは限らないですね

今回も最後まで読んでくださってありがとうございます

いつもワインはどちらで買われてますか?

もしお決まりでないようでしたらいきつけのお店をつくることを強く

オススメしますネットでも。リアルでもです


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